ミュンヘンと言えばビールが有名。ミュンヘンのビール醸造所は数百年の歴史をもつものもあり、地元文化の一つとも言える。市内にはビアホールも沢山あり、平日・休日に関わらず地元客や観光客で賑わっている。また、9月末にはオクトーバーフェストも開催され、ドイツ各地から観光客がミュンヘンを訪れる。
今日は個人的に好きなミュンヘンのビールの銘柄についてレポートしたい。
ミュンヘンのビッグ6
ミュンヘンのビールの歴史は中世にさかのぼり、公式に認められたのは14世紀。特に重要なのが1516年に制定された「ビール純粋令(Reinheitsgebot)」だ。ビールの原料を水・麦芽・ホップのみに限定し、品質を保つための法律で、現在でもドイツビール文化の基盤となっている。

ミュンヘンには主要な醸造所が6つあり、これらはオクトーバーフェストにも出展している。
- アウグスティーナー(Augustiner)
- ハッカープショール(Hacker-Pschorr)
- ホフブロイ(Hofbräu)
- レーベンブロイ(Löwenbräu)
- パウラーナー(Paulaner)
- スパーテン・フランツィスカーナー(Spaten-Franziskaner)
ホフブロイは観光客には特に有名だが、個人的にはあまりおすすめしない。料理の質は正直いまひとつで、観光客向け価格という印象もある。
一方で、ビッグ6以外にも小規模な醸造所やクラフトビールのブルワリーも増えており、ミュンヘンのビール文化は今も進化を続けている。
フランチスカーナー
白ビール(ヴァイスビア)の王道といえばこれ。
バナナのようなフルーティーな香りと、クリーミーな泡立ちが特徴だ。苦味が少なくクセもないため、とても飲みやすい。
アルコールフリーの白ビールも美味しいので、車を運転する人にもおすすめ。ミュンヘン市内のフランチスカーナーのレストランは、ビアホールにしては落ち着いた雰囲気で、比較的静かに会話を楽しめるのも魅力だ。
アウグスティーナー
ミュンヘン最古の醸造所で、1328年に修道士によって設立された。地元っ子が「一番旨い」と口を揃えるのが、このアウグスティーナーだ。
特におすすめなのが「ラガービア・ヘル」。雑味がなく、麦の甘みがダイレクトに感じられる一杯で、何杯でも飲めてしまう危険な美味しさだ。
日本では流通していないため、ミュンヘンを訪れるならぜひ味わってほしい。白ビールもすっきりとした味わいで完成度が高い。個人的には、やはりアウグスティーナーが一番美味しいと感じている。

パウラーナー
オクトーバーフェストの公式醸造所の一つ。
しっかりとしたコクと飲みごたえがあり、「ドイツビールを飲んでいる!」という満足感を与えてくれる。
やや個性が強めなので好みは分かれるかもしれないが、重厚感のある味わいが好きな人にはぜひ試してほしい銘柄だ。

おまけ 白ソーセージ
ミュンヘンの食文化を語る上で、白ソーセージは外せない。仔牛の肉を主原料としたこのソーセージは、驚くほどあっさりとした味わいで非常に食べやすい。
本場では皮を剥いてから、特製の「甘いマスタード」をたっぷりつけて食べるのが流儀。さらに、伝統的には正午までに食べるものとされている。

筆者は脂っこい普通のソーセージはあまり得意ではないのだが、この白ソーセージだけは別格だ。その優しい食感と上品な味に魅了され、今では特別な週末の昼食に欠かせない楽しみとなっている。
まとめ
フルーティーなフランチスカーナー、王道のアウグスティーナー、そして重厚なパウラーナー。ミュンヘンのビールはそれぞれに個性があり、飲み比べるほどに奥深さを感じる。
なかでも私の一押しは、やはりアウグスティーナー。伝統を守り続けるその一杯は、現地でこそ味わえる特別な体験だ。
ミュンヘンを訪れる機会があれば、ぜひお気に入りの一杯と白ソーセージで、バイエルンの食文化を満喫してみてほしい。


