ドイツ人は、プライベートの時間でもほとんどお金を使わない。日本にいると、映画、買い物、飲み会、女子会、旅行など、いくらでもお金を使う遊び方がある。ドイツでは、公園でピクニック、森の中で散歩、友達の家でご飯を頂く(或いは飲む)、といった感じで、お金をほとんど使う場面がない。そして、もう一つ、ドイツでよくあるのが、ボードゲームをする会。日本では、ボードゲームとして思い浮かぶのは、人生ゲームやモノポリーくらいであるが、ドイツは世界有数のボードゲーム大国。とにかく、趣向の凝ったゲームがたくさんあって面白い。一度買えば、長く遊べるという意味で、エコに繋がるし、お金もかからなくて経済的。今日は、そんなボードゲーム事情をお届けしたい。
とにかくバリエーションが豊富
簡単なものから難しいものまで、バリエーションが豊富。難しいものだと、4~5時間続くゲームもある。色々な要素を組み合わせて、いかに得点を稼げるか、という戦略的思考を養うものが多い印象を受ける。私のお気に入りは、テラフォーミング・マースとアーク・ノヴァ。
前者は、2017年にドイツゲーム大賞を受賞したゲーム。火星を地球化させるために、それぞれの企業を経営し、資源の産出、気温の上昇、都市や緑地を配置しながら、ポイントを獲得していく。ルールを覚えるまでに少し時間を要するが、一度始めると3~4時間は時間を忘れて没頭してしまう楽しいゲーム。
アーク・ノヴァは、動物園を建設・設置、運営していくゲーム。250枚のカードに描かれた動物達を、資金調達したお金で囲い地の中に配置していく。ご関心のある方は、それぞれ日本語で検索して頂くと、ルールを説明したブログがたくさん出てくる。よくネタが尽きないなあ、と思うほど、異なるテーマのゲームが市場に出回っている。

それから、ドイツではボードゲームコミュニティも多く存在している。ミュンヘンでは、各地域ごとにいくつかグループが存在しており、毎週決まった時間に、集まってゲームをしている。ドイツらしく、黙々とゲームをして、適宜解散というあっさりしたコミュニティである。
ミュンヘンでは、一年に一度、公民館を貸し切った大規模なゲーム大会が開催され、私ものぞきに行ったが、真剣勝負そのもの。朝11時から夜の24時まで開催されていて、参加者は、途中休憩も挟みながら、ずっとゲームをしている。オタク度の高いイベントだが、知らない人ともゲームを通じてコミュニケーションを取れるので、おススメである。
オンラインでも、一人でも遊べる!
ボードゲームの良いところは、ソロバージョンも可能なところ。外箱の対象人数には、1~複数名と書かれていることがほとんど。誰が一人でボードゲームなんてするんだろう、と最初は不思議に思っていたのだが、結構やってる人がいる。我が家のベルリンのゲーム友達Uさんも、人数が集まらないときには一人でソロバージョンをやっているのだとか。ちなみに、彼の家はボードゲームが山積み、あちらの押し入れを開けてもボードゲーム、こちらの押し入れをあけてもボードゲーム、といった具合だ。
我が家が南ドイツに引っ越してしまったので、一緒にゲームができなくて残念だなと思っていたのだが、「オンラインでもできるよ!」とボードゲームアリーナというプラットフォームを教えてくれた。年35€程度の費用で、オンライン上で色々なボードゲームで遊べる。遠方の友達とも時間を合わせて同じゲームで遊ぶことができる。オンライン化が進み、どこにいても、友達と繋がれるのは、本当に有難い。

我が家も一月に一回はオンラインで友達とゲームをして楽しんでます。ボードゲームアリーナでは日本語も選べます!
子ども用のゲームも充実
ドイツでは子どもも幼少期からボードゲームをしている。知育的な要素を含めたゲーム(例えば動物や植物の名前を一緒に勉強できるものなど)が多いので、楽しく遊びながら勉強もできるという、親にとっては一石二鳥のものである。個人的に好きなのは以下の2つ。大人も一緒に楽しめる。
8個のサイコロを使って、虫の絵が描かれたタイルを奪い合うゲーム。サイコロを使った完全な運勝負となるので、大人も子どもも同じレベルで遊べる。
20年以上前から存在する子供用のゲーム。記憶力を試すゲームで、ニワトリをモチーフに使っている。シンボルタイルをめくり、自分のニワトリの前に置かれたシンボルと一致していれば、前進、一致していなければその場にとどまる。他のニワトリを追い越すと、その羽飾りを奪うことができ、全ての羽を集めたプレイヤーが勝者になる。
まとめ
ドイツ文化の一つとも言えるボードゲーム。家族や友達とコミュニケーションを取りながらゲームをする時間は本当に楽しく、我が家の趣味の一つとなっている。ドイツにいてなかなか友達ができない、という人は地域のゲームコミュニティに参加してみるのもおススメ。ゲーム好きな人であれば、誰でも温かく迎えてくれる。

日本でも、いくつか翻訳されたドイツのボードゲームが販売されているようなので、この機会に是非ゲームを試してみてはどうでしょうか?