グルテン不耐症でも楽しめる！ミュンヘンのカフェ事情

グルテンを含む食品を食べられなくなったことについては、こちらのブログ記事でご紹介した。

同じくグルテン不耐症又は過敏症の人には吉報だ。グルテンフリーの食材を扱うカフェが最近ドイツでは増えている。今日はミュンヘンで見つけたカフェ『Isabella』について紹介したい。

カフェ誕生の背景：グルテン不耐症からの挑戦

ミュンヘンの中心地近くのSendlinger Torから徒歩５分程の場所にある『Isabella』は、素材にこだわるおしゃれカフェとして注目を集めている。

オーナーのイザベラさんは、約10年前にグルテン不耐症と診断される。イタリアにルーツがある彼女にとって、パスタやピザなどのグルテンを含むイタリア料理が食べられないのは、受け入れがたい事実だったと言う。

そこで、自分と同じようにグルテン不耐症に苦しむ人たちが楽しく食事をできる場所を提供したいという想いを実現。家族とともにグルテンフリーのケーキ、パン、軽食を提供するカフェをデュッセルドルフでオープン。

その後、ミュンヘン、ハンブルク、アーヘンなどドイツの他の都市にもカフェを展開している。今は息子さんが経営を任されている。

店内の雰囲気

私がこれまで行ったことがあるのはミュンヘン店になるが、カフェ内のインテリアや雑貨のデザインがどれもお洒落で、丁寧に選ばれている印象を受ける。

また、店内スペースが開放的で他のお客さんとの距離もそこまで近くなく、友達とおしゃべりしながらカフェタイムを楽しめる。ドイツでは、半ば叫びながら話さないと相手の声が聞こえないほど満員のレストランやカフェも多い。静かに地声でおしゃべりできる場所というのはポイントが高い。

メニューの特徴、お値段

食材は全てBIO認証を得ているものを使っており、独自のレシピによるケーキやパンを自前で作っている。もちろん全てグルテンフリーだ。彩や見た目も綺麗に整えられており、量もそこまで大きくないので、日本人好みのケーキだ。

ティーカップやお皿のデザインもお洒落で可愛い。手間暇がかかっている分、お値段はそれなりに高く、ケーキ１つで7～8€（1200円程度）する。

甘いものがそこまで好きではない私にとっては、ケーキは少し甘すぎる感じだったが、その他のキッシュやクロワッサンなどはとても美味しかった。

朝食のメニューにはパンケーキやサンドイッチなどの軽食も揃っており、週末のブランチにおススメの場所だ。ただ、週末は予約をしておかないと、満席で入れないことが多い。

本当にグルテン不耐症なのかはさておき、パンやケーキをあまり食べられない私にとって、このカフェは有難い存在。食後の胃もたれ、膨満感がないのも良いし、店内が明るく、開放的で心地好い。

南ドイツ新聞にもIsabellaについての記事が掲載されているので、ドイツ語が読める方は是非こちらの記事を参照してほしい。

おまけ：自宅でできるグルテン不耐症の検査を試してみた

わざわざ医者に行くほどでもないけれど、グルテン不耐症なのか知りたいと思い、検査キットcerascreenを購入してみた。

自宅で血液を採取し、返送用の封筒で送付。アプリに結果が来る。本来は腸の粘膜を採取しないと確実なことは言えないらしいが、そこまでするほどでもないので、血液検査を選択。

検査前の２週間、グルテンを含む食品を食べていることが条件となる（食べていないと反応が分からないので）。私の場合、結果は陰性だった。

恐らく、グルテンそのものではなく、添加剤など別のものが原因となっている可能性が高い。例えば、ミュンヘンが本店のHofpfistereiというパン屋さん。

有機栽培の穀物を使っており、保存料などは一切使用していない。このパン屋さんのパンを食べて消化不良になったことはなく、問題なく食べられる（量に限界はあるが）。

とはいえ、体質的に小麦製品をあまり食べない方が調子が良いので、これからもグルテンは控えるつもりだ。

近所の市場に来ているパン屋さんも、昔ながらのレシピで作っていて、美味しく頂ける。パンを食べて調子が悪いという人がいれば、素材にこだわるパン屋を選んでみるといいかもしれない。

まとめ

ドイツでも最近グルテン不耐症が増えているようで、案外あちこちにグルテンフリーの食材を楽しめるお店がある。私は大体このウェブサイトを参考にしている。色々なカテゴリー（例えばアジア料理、ビーガンなど）でミュンヘンの食事処を紹介しているブログとなる。