日本とドイツとどちらが好き?という質問をよく受けるのだが、どちらもそれぞれ長所短所があるので、甲乙つけがたい。今日はドイツにいて好きだなと思うことの一つ、ご近所付き合いについて書いてみたい。

特にドイツで暮らす外国人にとって、ご近所に自分の味方をしてくれる人を作るのは、メンタル面でも重要!
人情のある国、ドイツ?
日本、特に首都圏にいると、隣に誰が住んでいるのか知らないということは多々ある。私が東京で一人暮らししていた時も、マンションの郵便受けには個人情報の観点から名前が書かれておらず、エレベーターで隣人に合うことがあっても挨拶をするだけ。時には挨拶すらしてくれない人さえいた。ご近所さんと友達になりたいという訳でもないので、別に良いのだけれど、何となく誰が隣にいるのかよく分からないという薄気味悪さみたいなものがあった。
ドイツでも、都市部ではご近所関係は希薄かもしれないが、それでも、誰がどこに住んでいるのかは大体分かるし、不在の時には荷物を受け取ってくれたりする。また、ベルリンに住んでいた際は、小さな集合住宅だったので、一年に一回、住民みんなでバーベキューをするイベントも開催されていた。当時、お隣に住んでいたドイツ人の女性とは今でも交流があり、クリスマスになると手作りのクッキーが送られてきたりするし、ベルリンに遊びに行く際にはお茶をしたりしている。また、ベルリン時代の近所のボードゲーム友達とも交流が続いている。ドイツ人は冷たいという印象を持つ人も多いようだが、優しさの表現の仕方が異なるだけで、意外とハートウォーミングだったりする。
東京に比べるとドイツは人情のある雰囲気が残っているような印象は受ける。私は関西出身で、今でも帰国すると一回は関西圏に遊びに行くのだが、関西人の人懐っこさと似たものが感じられる(と勝手に思っている)。
ご近所付き合いSNS
最近便利だと思うのが、nebenan(ネーベンアン).deというご近所づきあいのプラットフォームを提供するアプリ。2015年にベルリンで創設されたスタートアップが提供するSNSアプリで、郵便番号と住所を登録すると(住所は対外的には非公開)、地域の集まり、物々交換の募集などの情報が手に入る。単身者の集まりや、女子会、ボードゲームの会、瞑想をする会、子育てについて語る会などジャンルは様々。ドイツで友達を作りたい!と思う人は、是非のぞいてみて欲しい。我が家もこのプラットフォームを使って、使わないものを譲ったり、ボードゲーム仲間を見つけたりした経験がある。今ではドイツ国内で最大のご近所づきあいSNS(?)へと成長し、ユーザーは130万人を超えるらしい。近所に知り合いや友達がいると、安心感にも繋がるし、同じ趣味や志向を持った人と気軽に出会えるのは、現代ならではの楽しみだろう。
ブックボックス
ご近所づきあいとは少し異なるが、もう一つ私がドイツで好きなものを紹介したい。それはBook Box(ドイツ語でBücher Box)。公衆電話ボックスのようなボックスが地域に建てられており、そこに不要になった本を寄付することができる。もちろん、持ち出しは自由。読まなくなった本を処分したいけど、捨てるのはもったいないというときにおススメだ。

本は作者の思いや考えが詰まった物。捨てるのは何となく心が痛むので、私は古本屋やブックボックスに持っていくようにしている。そして、ボックスで面白そうな本を見つけて持ち帰って読んだりしている。時には昭和を思わせるレトロな本が配架されていたりして、なかなか面白い。
ご近所付き合いのメリット
ご近所づきあいの一番のメリットは、何かあったときに頼れる人がいると安心だということ。特に非ドイツ人としてドイツに住むにあたって、困ったときのピンチヒッター的な人を見つけることは重要だ。そして、近所のお店の情報や医療機関の評価など、有益な情報も得られる。特に子育てをしている人(或いは妊婦さん)や単身で暮らしている人にとって、ご近所さんは心強い存在であると思う。ちなみに、異なる世代の人とも仲良くなれるのがドイツの魅力でもあると個人的には感じている(初老のお友達もいたりする)。勇気を振り絞って、是非この機会にご近所ネットワークを広げてみてほしい。

他にも地域の公民館でのイベントなど、交流できる場は沢山あるので、自分に合ったコミュニティと場所を探すのがベストです。